そして…心臓に剛毛が生えてるであろうメンバーに連れられるがまま、駅の近くのカラオケボックスへと入った。
私にとって人生初のカラオケボックス。
フフフ…何だかちょっとウキウキする。
でも、マイク渡されたら何を歌おうかな…流行りにかなりうといからどうしたものか?
あっ!童謡とかならいける気がする!
でも、健全な男子高校生が童謡は無理があるか…
そんな心配と小さなウキウキ感を胸に秘めて、店員に指定された部屋の中へと入ると。
「悠斗久しぶりーっ!」
扉を開けた途端に聞こえる女の子特有の甲高い声。
そういえば合コンでしたっけ…?

