「な、殴るわけないじゃないですか」
「そう、ならいいの。
早く行くよ」
さっきまでの可愛さはどこへやら…
すっかりいつもの小悪魔に戻っていた。
コイツ…私より女優向きかもしれない。
無言で悠斗の背中を睨む私。
「何やってんの?
早くついて来なよ」
悠斗はハッと私を馬鹿にしたように鼻で笑うと、さっさと歩いて階段を下りて行く。
やっぱり、さっき一発殴っておけば良かった…
――後悔先に立たず。
まさに、今この言葉がしっくりくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…