ケイも澪も学校には来ていたのに、どうして教室に顔を出さないんだろう…?
それに合わせたように、兵藤までもがいないなんておかしい。
帰り際、鞄を持ってウキウキと教室を出ようとする悠斗に声をかけた。
「悠斗!」
ふわふわの髪を手で軽くいじりながら不機嫌そうに私を振り返る悠斗。
「何ー?
僕、急いでるから話しは早めにしてよね 」
「今日、僕達以外の四寮メンバーって何で教室に来なかったの?」
私がそう言うと、悠斗の琥珀色の瞳が少し陰った気がした。
何かあるんだ…
学校にはいるのに授業にはでない理由が。
「僕、知らない…」
ぷいっと顔を私からそむけると、悠斗は逃げるように教室から出て行った。

