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特進クラスについて、適当な席にイライラしながら座った。
辺りを見渡しても、澪とケイはいない。
二人ともサボりかな…
まぁ、来なくてもいいんだろうけど。
「やっと見つけたっ!」
嬉しそうな声のほうに目を向けると、悠斗が笑顔で私を見てる。
私がまだ悠斗のことを何も知らなかったら、この笑顔に騙されて顔を赤く染めたりしちゃってたかも…
……残念ながら、今はただ背筋が寒くなる。
「何かありました?」
「大ありー。
真琴、今週の日曜日空けといてよ」
「日曜日はちょっと…」
「“嫌だ”とは言わせないよ…何でもするって言ったじゃん」
悠斗は笑顔をまったく崩さずに、声だけを低くした。
目が全然笑ってなくて、すごく怖い。
悠斗の後ろに『オラオラ、言うこと聞けよ、あぁん?』って文字が見える。

