お姫様は王子様を演じてる




「そういや、さっき悠斗が真琴を探してたよ」



「悠斗が?
何だろ…嫌な予感がする」


「んー。
あの表情だとろくでもない用事だな」



「…会いたくないなぁ」



嫌でもいつか会うんだろうけど。



だってクラスどころか家まで一緒だしね。



「悠斗は澪とは違う意味で面倒な奴だから気をつけろよ」



「面倒じゃない人なんて四寮にいないじゃないですか…」



私がそう言うと、ケイは頭をかきながら笑った。



「まぁ、そうだけど。
困ったことがあったらすぐ相談しろよ。
俺ら仲間なんだしさ」



“仲間”って言葉がケイの口から出た時、不覚にも少し感動してしまった。