お姫様は王子様を演じてる



「克也おじさん、私そろそろ教室に行くね」



「まこちゃんの相談って他にはないの?」



克也おじさんは心配そうに私を見つめた。



本当は沢山あるけど、これ以上克也おじさんを苦しませたくない。



……私は母さんと克也おじさんを信じるよ。



二人共、私の大切な人なんだから。



「うん、ないよ。
澪にばれて焦っただけだからさ」



「そう…澪は冷たく見えるけど、すごく優しい子だからきっと大丈夫だよ」



澪の話しをする克也おじさんはすごい優しい顔をする。


「克也おじさんの息子だからね」



私がそう言うと、少し照れたように目尻を下げておじさんは笑った。