「そっか、覚えてないかぁ。
まぁ、大分小さかった時のことだし…
お母さんが亡くなったショックで小さい頃の記憶があやふやになってるとは聞いていたけど…」
「え…その…意味がわからない…」
おじさんは動揺する私の頭を優しく撫でる。
「あのね、澪は僕の一人息子だよ。
だからまこちゃんも会ったことがあるんだ」
「……えっ」
「澪はまこちゃんが大好きでね。
小さい頃はまこちゃんは俺が守るんだーなんて言ってたもんだよ」
おじさんは懐かしむように宙を仰いだ。
じゃあ、澪の亡くなったお母さんって克也おじさんの奥さんってこと?
……そんなの全然聞いていないよ。

