「あの…克也おじさん。
父さんには内緒にしてほしいんだけど…」
“内緒”という言葉に、途端におじさんの目がキラキラと輝く。
きっと自分だけに打ち明けてくれるっていうことが嬉しいんだろう。
「何?まこちゃんと僕の二人の秘密なんてドキドキしちゃうね」
いや、そんな楽しい話しではないんだけど…
「実は、同じ寮の生徒に女だってことがバレちゃって少し困ってるの。
ルール違反なのは知ってるけど。
このまま霧ヶ峰にいたいんだ…」
ちらりとおじさんを見るとキョトンとした顔をしている。
やっぱり呆れてる?
昨日の今日でもうばれるなんて…
「まこちゃんに気づいた生徒ってもしかして澪?」
「えっ!?何でわかるの」
おじさんの口から澪の名前が出たからびっくりした。
けど何で理事長が一生徒を呼び捨てにしてるのかな。普通下の名前まではでないんじゃないの?
目を白黒される私を見ておじさんはクスクス笑う。
「まこちゃん、澪はバレたうちには入らないよ。
だってあの子は君と会ってるんだから」
おじさんの一言に私は唖然とした。

