私は、学校に着いてすぐに職員室に向かった。
理由は理事長に会うため。
頭の痛いこの問題を相談するなら克也おじさんしかいないと思ったから。
「すいません、特進クラスの上野です。
理事長はいますか?」
職員室に入ってすぐに、近くにいた先生に尋ねてみたが…
「上野くんっ。
何かあったのかね?」
何がそんなに可笑しいのかニコニコ笑いながら、目の前にいた先生を押しのけて近づいて来る校長。
「理事長にお話しがあるんです」
「私じゃ、ダメかな?」
「すいません。
叔父さんに理事長に伝えてほしいと頼まれているので…」
権力に弱い校長は、そうですかと言うと残念そうに席へと戻って行った。
「ああ、理事長なら奥にいるから入って平気ですからね」
そう付け加えて。

