私は澪から顔を背けると、制服についた芝生を手で軽く掃ってから、玄関に戻り靴を履いた。
さすがに靴下だけで学校に行くのは無理がある。
澪にまた捕まりたくはないので、そのまますぐ外に出て学校へ向かうことにした。
手ぶらで学校に行くのは初めてだから何となく変な気分だけど、特進クラスじゃ教科書なんて必要ないから問題はないはず。
それにしても澪を何とかしないと…
霧ヶ峰に来て、貞操の危機を感じるとは思わなかった。
女だってことを隠すだけでも大変なのに、澪から自分を守ることまでプラスされるとは…
―――考えることが多くて頭が痛い。

