ひさしぶりに学校に行った

クラスメートが俺のことを心配して話しかけてきた

でも俺は、そんなことなど聞かずに席に座った

教室を見回した

陽奈がいない

俺は保健室に走った

階段を降りているときだ

「・・・哉・・・・・竜哉」

え?

「陽奈、陽奈なのか?」

呼んでも陽奈はいない

「竜哉、よく聞いてね」

「陽奈?どこにいるんんだよ!」

「あたしは、病院で死んだの」

「は?陽奈は死んでなんかねえよ!」

「もう、今はこの世にはいないの!っ」

「んなわけねえだろ」

「本当なの!あたし、竜哉にもう会えないの」

「どこにいるんだ?俺が会いに行くから!」

陽奈の声がなくなった

「陽奈、陽奈!どこにいるんだよ!」

返事はなかった

陽奈は死んだんだ・・・・

っく・・・・・

俺はこのとき初めて陽奈の死を受け入れた

もうこの学校、いや、この世には陽奈はいないんだ

俺は改めて知った陽奈の死に涙を流した