明日は陽奈の誕生日

今日は陽奈に会いに行く前に、プレゼントを買って行こう

そう思って俺はデパートに入った

陽奈はなにがほしいんだろう

陽奈はなにをもらったら喜ぶのだろう

俺は考えたあげく、CDプレイヤーと何枚かのCDを買った

包装してもらってデパートを出た

そのときだ!

陽奈のお母さんから電話が来た

「陽奈の具合が一転したの・・・早く・・・」

俺は、陽奈のお母さんが言い終わる前に電話を切って病院に向かって全力疾走した

ガラガラ

「お、お母さん・・・陽奈は・・・?」

「早く!今日かもしれないって・・・・・」

「そ、そんな・・・」

予想もしなかった

まだ半年の他、5ヶ月も経っていないのに

「陽奈、陽奈!っおい、どうしたんだよ!俺にまた歌ってくれるんじゃなかったのかよ!声、聞かせてくれるんじゃなかったのかよ!歌、歌はもう作らないのかよ!また俺に微笑んでくれよ!おい!・・・・おぃ・・・・」

お母さんが俺を止めようと必死だった

「おい、陽奈!俺を置いていくなんて許さねぇからなっ!」

ピ――――――――――

俺がかすれ声で叫んでたのとはうらはらに陽奈は逝ってしまった

「っ!お、ぃ・・・なんでだよ、なんで・・・陽奈・・・陽奈!」

俺は医師や看護師に止められた

まだ俺等高2だよ?

なんで、なんで陽奈なんだよ・・・・・

陽奈がなにしたっていうんだよ!

俺は声が出ないくらい泣いていた