あれから俺は、なるべく陽奈のそばにいてやりたかった、いや、いたかったから学校を休んで、毎日陽奈のそばにいた

「陽奈、目開けろよ」

「おい、ムシすんなよ」

「なんとか言えよ・・・」

俺なに言ってんだろ・・・

問いかけても返事は来ないのに

「・・・・哉・・・竜・・哉」

!!!

「陽奈?目覚めたか?!」

「・・・・・・・・・・」

意識が少し戻った!

陽奈がしゃべっていた!

俺は、陽奈のお母さんに電話をかけた

5分もしないうちに陽奈のお母さんは来た

陽奈のお母さんは、陽奈の目が開いているのを見て、その場で涙を一筋流した

「陽奈、えらかったでしょう。大丈夫?」

「・・ぅ・・・・・ん・・」

またしゃべった

ホントに大丈夫なのか・・・

陽奈は少し笑っていたような気がした

俺はまた屋上に走った・・・・・

何で、神様は何で陽奈を選んだんだろうか

神様も陽奈の歌、声が聞きたいのだろうか

俺は陽奈に、できる限りのことをした