春の暖かい日差しに目を細め
目の前に広がる大きな一本道
春風を感じながら車を走らせた。
お気に入りの曲が流れてきたら合わせて軽く口ずさむ
信号待ちで隣の車が並んだ時
恥ずかしい出来事に視線をそらす。
隣を気にしながら見られてなかった事を…。
そう願いながらそっと視線を戻した。

こんなふうにいつもと変わりない毎日を、ほんの少しの変化もありながらいつもの様に時間が流れて行く。


そんな退屈だった毎日の中で、春が訪れた。


どこか少し淋しげな表情の君。
中々、会話も続かないまま
時間と共に少し笑みがこぼれ落ちる。
変わりない日々を過ごしていただけに少しだけ心が癒され惹かれて行く。
段々と打ち解けて行く中で
毎日が楽しく感じ始めた。


ふと横顔を見た時、何故か記憶があの時の映像を一瞬だけ映し出しす…。


そして気が付いた、
君と最初に出会ったのが初めてじゃなかった事を…。
あの時、あの大きな一本道で
二人が出会ってた事を…


きっと暖かい春の日射しが
光を照らし導いてくれた。
この思いを胸にしまいこの出逢いを大切にしよう。
その笑顔を絶やさなぬ様に…
これからも出来る限りの癒しを与えよう。
これから変わり行く風景が思い出となり更に距離が縮まるはず。


君にこれからも

変わりなく

優しい愛を与え続けよう。

二人でずっと笑顔でいられる様に…。