恋愛季節




「あんた、高校生だろ?学校は?」

「……今日は開校記念日なんです。」


…なんちゃって、嘘だけど。


「へー……」

「あなたは、大学とか行かなくていいんですか?」


見るからに大人っぽくて、大学生だから、聞いてみた。


「あー俺、18だから。高校生。」

「え!?」


人のこと言えないじゃん!!


「俺も開校記念だから。なーんちゃって」


この人、話してみると、すごい意地悪…。


「あたし、もう行きます。」

「また、変な人に襲われるかもよ?」

「大丈夫ですから。」


ポン、と肩を置かれて、歩き出す。


………はぁっ!?


「隣町まで送る。本当に危ないから」


真剣な顔をして言われると、調子が狂う。



「じゃあ……」



歩いていると、ケータイが鳴っていることに気づいた。

亜美奈からだ。


「もしもし?」

『麗美!?今どこ!?』

「……知らない街」


慌てたように話し始める亜美奈。


『すごい騒ぎだよ!?麗美と高橋君、2人して休んでるから!』



……は?
高橋が?

その名前を聞くと、胸が苦しくなる。