「………っ……」
「…痛い?」
「……ちょっとね」
そしてあたし達はまた、罪を犯していく……。
行為が終わって、2人で向き合っていると、あたしはあることに気づいた。
「…元斗。」
「ん?」
「これ…付けた?」
あたしは鎖骨を指差す。
いわゆる、キスマーク。
「うん」
ニコッと何のためらいもなく言う。
「……なんで?」
今までつけたことなかったのに。
「独占欲、が芽生えたのかも」
なんて笑いながら言うから、多分冗談だ。
杏ちゃんにも、キスマークを付けるんでしょ?
キス、するんでしょ?
無意識に元斗の手を握る。
「ん?どーした?」
「……何でもない」
ポンポンと頭を撫でてくれる。
……暖かい。
ずっとずっと、このままでいたいのに。
神様は許してくれないんだね――――
朝、元斗のケータイが鳴る。
いつもより長い。
電話?
「ふぁい…」
元斗はあくびをしながら返事をする。
そして、聞こえてきた声は。

