「ただいまー…」
帰ってこない返事。
ま、当たり前か。
あたしの親は、小学生の頃に離婚して、あたしはお母さんについていった。
原因はお父さんの浮気だし。
お母さんはいつも家にいない。
働いているか、……恋人に会っているか。
最近、香水や化粧品が増えた気がする。
ま、別に再婚してもいいんだけどね。
あたしに隠そうとしてるのバレバレ。
……今日は、何着ようかな。
近くにあった服を並べて、バランスの良い服を着る。
今は6時。
あと、一時間。
暇だな〜……
〜♪〜♪〜
電話が鳴る。
誰からだろ……?
“高橋元斗”
高橋?まだ約束の時間じゃないのに。
「…はい。」
『篠田?』
「うん。」
電話だと少し低くなる声。なんか新鮮。
『今から来れる?』
「うん。」
『じゃあ…待ってる』
カバンに財布とケータイを入れて、帽子を被る。

