杏ちゃんとは、1年の時同じクラスだった。
みんなから好かれてて、大切にされてて、
大抵の女子はあたしに関わろうとしないのに、杏ちゃんだけは話しかけてくれた。
「じゃ、篠田」
「ん」
「また…後で」
「…うん」
外には高橋を待ってる杏ちゃんがいる。
「麗美ちゃん、帰らないの?」
「…もう少しだけいる」
「そっかー!」
ニコッと、小さな口が大きく開く。
杏ちゃんの隣に、高橋がきた。
……邪魔しちゃ悪いか。
あたしは、窓際から離れた席に座る。
高橋の席。
………どうも最近あたしは、高橋のことが気になって仕方がないらしい。
「汚い机」
ぐちゃぐちゃのプリントとか、漫画が入ってる。
多分、部屋も汚いんだろうな。
見た目は爽やかで、ドロドロしてるのとか嫌いそうなのに。
……帰ろ。
学校から家まで徒歩10分。
近いからこの高校にしたんだけどね。

