〜エピローグ〜


ガタン ガタン


揺れる揺れる、電車の中で。



「これ」


差し出されたのは一枚のチケット。


「今度やるライヴ。…優姫に、見てほしい。」

「うん。絶対行く。」



順調な交際を続けている私達。


ぐぅー

お腹が鳴る。
は、恥ずかしい!


「優姫」

「…ん?」

「どっちがいい?」


2つの飴玉。


「……こっち!」




今日も私は、この電車で、あなたを見つめる。

誰よりも近い、あなたの隣で――……




END