「はぁー……」
ベッドにダイブして寝転がる。
「……好きな子って、誰?」
ポツリと天井に呟く。
言いたくて、聞きたくて仕方がない。
でも声に出す勇気が出なくて。
考えてたら、じわりと目尻に涙が溜まってきた。
「優姫ー!ちょっと手伝ってー!」
「…はぁーい!」
目を擦ってからキッチンに行く。
ご飯を食べても、面白いテレビ番組をみても、頭の隅には健介がいて、頭から離れない。
………結局、眠れなかった。
こんなクマだらけの顔で会えない。
雑誌に書いてあった解消法をする。
時刻は8時。
学校には間に合う。
でも、あの電車にはもう………
諦めた私はゆっくり身支度をして、駅に向かった。
次の電車は、8時10分。いつもの二つ後。
歩きながら、寒くなってきた季節を感じてポケットに手を入れる。
カサッと音がした。

