恋愛季節




画面を開くと、恭介くんからのメール。


『昨日はごめん!!寝てたっ。登録、了解しました!』


意外にも絵文字のあまりないシンプルなメール。


……健介は、ケータイ持ってるのかな。


私………どっちが好きなの??


はっきりしない自分の気持ちにイライラする。



授業始まりの時間ギリギリに着いた私。


「豊川遅いぞ〜」

「はぁい…」


はぁ………

また憂鬱な日が始まる。



「優姫!!お願い!!」

「………え?」


帰る支度をしていると、亜希は申し訳なさそうに手を合わせる。


「今日、日直の仕事あって残んなきゃいけないんだけど、あたし……」


亜希は山本君を見る。

あ、そういうこと。



「わかった!いいよ!」


日誌とかするだけだし、楽々♪


………じゃなかった。


「佐野は…多分サボりだな。豊川も悪いな。代わりなのに。」

「…いえ」


なぜか、私は今先生と2人で落ち葉集め中。


「先生が当番だから、手伝ってほしかったんだ」


ニコニコしながらホウキを動かす。

……私は、雑用係りじゃなぁーい!!