恋愛季節




「おはよ〜」

「………亜希ー!」


私は亜希にすべての出来事を話した。


「えっ!?まじ!?」

「まじだよっ!」

「双子とか、意外すぎる〜」


それから、学校につくまで健介の話題が絶えなかった。


「あ……山本だ」

「え?」


亜希の視線の先には、山本君。

……告白されたこと、言った方がいいのかな。



「ねぇ亜希……」

「ん?」

「実はー……」



話が終わった後、亜希はしばらく黙ったままだった。


「……山本が優姫のこと好きだって知ってたし、それも承知の上だし。優姫が気にすることじゃないよ。」

「亜希…」


私、亜希と友達でよかった。



「じゃあ、あたしアタックしてくるから!」


亜希は山本君に向かって猛ダッシュした後、髪を気にしながら並んで歩き始めた。

うまくいくといいな………。


ん?

ポケットの中のケータイが振動する。