恋愛季節




「好き…なの?」

「んー…気になってはいるよ。」



亜希からの意外な言葉に目が点になる。



「ま、まああたしの話はよしとして、優姫は?」

「えー……」


それからたくさんの話を亜希とした。
気づけば辺りは薄暗くて、


「そろそろ帰ろっか」

「うん」



……あれ?
今気づいたけど。


「ここって亜希の地元じゃない?」

「うん。そうだよ」

「なんでM高行かなかったの?」

「なんかやだったから」



もっと詳しく知りたかったけど、私はあえて聞かなかった。



「じゃあ、またね」

「うん!ばいば……」



私の言葉は、誰かによって遮られた。



「亜希?」

「……沙弥。」


えっ!?

振り返るとそこには恭介君とマネージャーがいた。



「久しぶりー!元気?」

「うん…そっちも。」

「亜希、今日試合みにきたの?」

「まあね」


マネージャーと亜希は話を進める。

隣にいた恭介君は私に話しかける。