それから、恭介君はたくさんシュートしたり、味方のサポートをしていた。

―――ピッピー!!


終わった……

勝ったのは、M高校ではなく、うちの学校。


確かうちの学校は、サッカーが強いって聞いたことあるけど、本当にそうだったんだ。


山本君の方に行こうとすると、満面の笑みで走ってきた。



「お疲れさまっ」

「ありがとな」


山本君は照れくさそうに笑った後、真面目な顔をして何か言おうとした。



「あのさ……」

「優姫〜!ごめん!」


振り返るとそこには亜希がいた。


「亜希!」

「はぁ……はぁ……試合、終わっちゃった?」

「うん。勝ったよ」

「よかったね、山本。」

「…お前タイミング悪すぎ」

「は!?」



2人は言いあいをはじめる。

亜希、普段は冷静な感じするのに、山本君の前だと意外な一面を見せる。

好きなのかな?

だったら試合見れなくて残念だったなぁ……。