「ほーんと、カッコいいよね。東先輩」
「うん…」
わたしを助けてくれたのは、一個上の学年の、
東颯大(あずまそうた)先輩。
暫くしてから教えてもらった。
学年で1番の人気らしく、チャラいけど女子に優しいとこがヤバい…とか。
まあ、わたしもその中の一員なんだけどな。
「あんたさ、お姫様抱っことかまじ幸せすぎない?話かけなよ」
「えー…無理だよ」
わたしはまだ、東先輩にお礼1つ言えていない。
二年生の階に行く勇気がない。
でも、昼休みにいつもグラウンドでサッカーしているのを眺めている。
「あ。」
明がそう呟いたのと同時に、東先輩はシュートを決めた。
「かっ……こいぃ〜〜」
「はいはい。さっさとコクりなよ!」
明にはもう彼氏がいて、夢のダブルデート実現のために協力してくれている。

