〜エピローグ〜



「神南〜!」

「明っ」

「わかってるよね?今週の土曜だからね」

「はいはい」



約束の、“ダブルデート”が近づいてきた。



「神南」


透き通るような爽やかな声



「先輩」

「帰ろ?」

「はい!」



先輩と一緒に帰るようになって早1ヶ月。



「ねぇ、そろそろさ」

「?」

「颯大って呼んでよ」



えっ!?

ムリムリ!


思いっきり首を横にふる。



「……ま、いっか。いつかは呼んでね」


ちゅ、とわたしの頬にキスをする先輩。



「〜〜!」



いつになっても、わたしの周りはピンク色です。




END