恋愛季節




まさか、き、きききキスぅ!?


慌てて目を閉じると、先輩の笑い声が聞こえた。



「え?」


目をぱちぱちさせていると、先輩は笑いながらわたしの唇の横を触った。



「ごはん粒、ついてるよ」


わたしの口元に付いていたごはん粒を先輩は食べた。



「……っ!」



顔が一気に赤くなる。


先輩もわたしの顔が赤くなっているのに気づいたのか、少し照れくさそうに咳払いをする。