恋愛季節




次の日、学校に行くと、明が飛び付いてきた。


「ど、どうしたの?」

「聞いてよー!雅也ったらありえない!」



どうやら、彼氏とケンカしたらしい。



「昨日はデートの約束だったのに、雅也ったら、友達とカラオケ行っちゃったの!!」


ぷんぷん怒りながらペラペラ話す明。



「…久しぶりのデートだったのに。もう、知らない!連絡もしない!」



涙目になってる……

明の彼氏は、他校の人だから、あまり会えないんだよね。



「連絡…いつもあたしからなんだ。だから、きっと雅也あたしのこと好きじゃないんだ。」



ついに明から一筋の涙が流れる。

いつもは強気の明が、こんなに弱気なんて…



「ねぇ、雅也くんから連絡きた?」

「…怖くて電源切ってるの。だからわかんない」



あちゃー……