恋愛季節




「先輩…!」

「吉沢さん」


ほんの少し、気まずそうな顔を浮かべる先輩。

…声、かけたの迷惑だったかな。



「先輩、職員室に用ですか?」

「あ〜…授業サボってたのバレて、説教だな。」


先輩、授業サボってたんだ…。

もしかしたら、あの時の夢って――……



「東!早く来い!」

「うわー…来たよ。じゃあね、吉沢さん」



ポンポンと頭を撫でられた。


ドキッ


後ろから、先生の声が聞こえる。


「吉沢〜?プリント渡しに来たんじゃないのか?」



不思議そうに首を傾げてる。



「はい…」


先輩に、もっと近付きたい。