恋愛季節




しばらくぐっすりとベッドで寝ていると


カラカラ


ドアの開く音がした。



「こんちわー」

「あら、東くん…?」



東…先輩?



「どうしたの?体調悪いの?」

「いや…そういうわけじゃないんだけど」



先輩が、すぐそこにいる。

カーテン一枚ごしで声が聞こえる。



「あれ?誰か寝てるの?」

「あー…まぁね。静かにしなきゃダメよ?」

「はーい」



『光田先生〜光田先生〜至急、職員室に来てください』



「私だわ。東くん、静かにしてるのよ?」


コツコツと、先生の足音が去っていく。