ウチの顔を見て、悠も安堵しながら微笑み返して。 ポスン、と肩越しに顔を埋めれば優しい手つきでウチの頭を撫でる悠がいて。 そんなことに自然と頬は緩んで幸せな気持ちになれる。 「悠。」 「ん?」 名前を呼んで。 あんたをみて。 「大嫌い。」 「ん、知ってる。」 声は音に変えて。 瞳に微笑んで。 「――でも、だいすき。」 「俺も。」 甘い、甘い、チョコレートみたいなことばを。 オレンジ色に染めて。 まぁるく、まぁるく、温めるように。 きみと。 手をつないで、笑おう。 *end*