海の花は雪

「…で、あなた方が知りたい事は?」

高田さんは麦茶を上品に飲みながら、たずねた。

何でこんな人が、うちの学校の用務員をしているのか不思議だ…

「あの…オレの前世を見て欲しいんですけど…」

自分は、思い切って本題に入る事にした。

高田さんは柔らかく微笑むと、ゆっくり首を傾げ…そして自分の背後をジーっと黙って見つめると、こう言った。

「…やっぱり君の前世は変わっていますね…私は変わった前世を見るのが好きでしてね…ああ…金髪の少女が見えますね…ウェーブのかかった長い髪で、瞳がキレイな黄緑色をしています…」

高田さんは、何もない自分の後ろの方を見つめながら、話し出した。

…本当に見えているみたいで、コワイ…いや、信じてないと言うか、信じたくないような…え〜っと、あなたの知らない世界と言うか…

「…本当不思議ですね…どうしてあなたの後ろには、いつも魚が泳いでいる姿が見えるのでしょうかね?」