台所から麦茶を用意して、お盆にのせて来た用務員さんはそれを受け取ると、自分の名刺をタンスの引き出しから探して山形さんに渡した。
「…高田文世さん、ですか…」
それを見ながら山形さんは、声に出して用務員さんの名前を口にした。
「はい…名刺を作ってもらったのに、使う所がなくて忘れていました。嬉しいですね、こうやって訪ねて来てくれる人がいると…」
用務員さんは麦茶をすすめると、自分達の顔を見て微笑した。
笑うとよけいに、はかなげな感じがして、体もやせているせいか、校内で見かけても目立たない理由が分かる気がした…
「…オレは高等部二年の生島と言います、前に高田さんに声をかけてもらいました…」
「ああ…あの時の…」
「…自分は、初等部四年の深谷です」
小さく頭を下げる深谷を、高田さんは、ジッと見ると言った。
「…高田文世さん、ですか…」
それを見ながら山形さんは、声に出して用務員さんの名前を口にした。
「はい…名刺を作ってもらったのに、使う所がなくて忘れていました。嬉しいですね、こうやって訪ねて来てくれる人がいると…」
用務員さんは麦茶をすすめると、自分達の顔を見て微笑した。
笑うとよけいに、はかなげな感じがして、体もやせているせいか、校内で見かけても目立たない理由が分かる気がした…
「…オレは高等部二年の生島と言います、前に高田さんに声をかけてもらいました…」
「ああ…あの時の…」
「…自分は、初等部四年の深谷です」
小さく頭を下げる深谷を、高田さんは、ジッと見ると言った。



