海の花は雪

山形さんはあっけらかんと、ネタばらしをした。

「…でも本当に研究所は実在するし、呪文も使えました…あなたは、いったい誰なんですか?」

深谷君は、はしをテーブルに置いて、ジッと山形さんの視線をとらえると質問した。

「…分からない?僕はユラだよ〜♪」

「!」

「ええぇ?!ユラって、あのユラですか?」

またもや、本の登場人物の名前が飛び出してきて、さすがに驚く…

言われてみれば、ネアカな所がユラっぽいような…

「そうだよ〜改めましてフレア姫、会えて嬉しいよ。前世ぶりだね」

少年のような笑顔で、山形さんが笑った。

「まさか、フレアとロイズに会えるとは思わなかったよ。しかも二人同時に、そちらからコンタクトして来てくれるなんて、超ラッキ〜♪」

「…自分がロイズであると、なぜ言い切れるんですか?」

深谷君が山形さんとは対照的に、渋い顔をしてたずねた。

山形さんは、さも嬉しそうに深谷君の顔を見つめると、こう言った。