海の花は雪

「…皆さん、心の準備はよろしいですか?」

戸川先生が全員うなずくのを確認すると、呪文を唱え始めた…

「゙ハスミ・クライス・イルギス・スイギ…゛」

静かな落ち着いた声で読み上げられた言葉は、戸川先生によって魔力を吹き込まれ、不思議な響きを帯びた魔法の呪文へと変わっていった。

今さらながら、彼女が゙大魔法士ルド゙の生まれ変わりである事を証明した瞬間だった…



呪文による体の変化は、すぐに訪れた。

すぐに息が苦しくなるような事はないのだけど、体は確かに゙何か゛が変容したのを感じていた…

「…」

誰も言葉を発さなかった…

ただ、各々の体に起こった変化を感じていた。

深谷少年は、すでに水中に沈んでおり…水面下からハル君に大丈夫…と目で合図をしていた…

魔法は…成功した?!?