海の花は雪

「…山形さんてやっぱり、ノーマルじゃないですか」

ハル君も海パンとTシャツに着替え、着ていた服をたたみながら声をかけてきた。

「ハル君は、特別さ〜」

「あまりしゃべると、説得力がなくなる…」

深谷少年の小さな呟きが、僕とハル君の間に水を差した。

「何か今、デジャヴを感じたなぁ…」

紺色の半そでシャツはそのままに、下はスクール水着姿の深谷少年が、部屋の入口の扉を見つめて立っていた。

「お待たせしました。何か持って行った方が良いものありますかね?」

白いシャツに、チェックの海パン姿の高田さんが、ニコニコしながら聞いてきた。

「高田さん…そのサーモンピンクの海パン似合っていますね〜あ〜何もいらないと思いますよ?」

「ありがとうございます」

「深谷君、行けそう?」

深谷少年の隣に来て、僕は声をかけた。

「…たぶん」

「じゃ、参りましょうか♪」