海の花は雪

僕の言葉を信じていなかったのか、ハル君は深谷少年の肩をしっかりとつかんで、放さないように入って来る…

どんだけ、仲がいいんですか?二人とも…

「説明、たりな過ぎですよ〜山形さん。置いて行かれたかと思いましたよ〜」

ハル君は深谷少年を、後ろから抱きしめると言った。

…わざとだな、ハル君…

「…山形さん、はじめに帰る方法は、どうするか聞かせてもらえますか?」

深谷少年の第一声は、優秀なドロボーのごとく、脱出方法の算段から始まった…

ルパン…みたいだねぇ…

「…さすがわロイズ…OK!書庫に戻る時に使う呪文を用意してきました〜皆さんにお配りしま〜す」

僕は用意してきた、ぬれても大丈夫なメモ用紙を全員に配った。

その白い紙には、カタカナで『パ・ソル・ダイエ・レネフ・ラルス』と書いてある。

「どうして全員なんですか?山形さん。オレは魔法使えないですよ?」

ハル君が質問した。