海の花は雪

「では、行きましょうか?いざ、海底の世界へ!」

僕は後ろ向きのまま、扉の中へと足を踏み入れた。

扉の中へと勢い良く二人を誘うと、ゼリー状の中を泳ぐような不思議な感覚が体を包み込んだ…

「うわぁ?!」

高田さんと、戸川先生の口から叫び声が上がった。

思い出して、僕は向こう側に行ききる前に、書庫に向かって叫んだ。

「あ、そうだ!君らは君らで、もう来れるから♪待ってるよ〜」

めちゃくちゃ心配顔のハル君と、眉間にしわを寄せた深谷少年の顔を視界の隅にとらえながら、僕らは光の中へと消えて行った。

向こうで、ブ〜ブ〜文句を言っていそうな、二人の様子が目に浮かんだ…



「わぁぉ…これは素晴らしいですね!」

第一声は、高田さんの歓声だった。

「…どうですか?戸川先生♪」

得意げな気分で、戸川先生にコメントを求めた。