海の花は雪

中に入ると涼しい書庫が、出迎えてくれた。

扉を閉め…外回り組が一息ついてから、改めて海底へ向かうにあたっての事を僕は話した。

「…では、これから海底の研究所へと出発しましょう♪いろいろ説明もありますが面倒なんで、早速行きましょうか?」

僕は満面の笑みで一行を見渡すと、勢い良く扉を開け放った…!

「わぁぉ…」

一行から感嘆の声が、自然に沸き起こった。

そりゃそうだ…僕でもこの扉の向こうを見るたびに、ドキドキ・ワクワクが止まらなくなるんだから。

光り輝く扉の向こうに海底の世界が広がっているなんて、想像しただけでも最高だ!

「じゃあ、高田さんと戸川先生は、僕の腕につかまって下さい♪絶対放したらダメですよ?」

二人の前に両腕を差し出すと、キョトンとした顔で僕の腕を見つめている。

「…何だか分かりませんが、放さなければいいんですね?」

戸川先生が高田さんと顔を見合わせると、戸川先生は僕の右の手首を…高田さんは左手首をつかんだ。