海の花は雪

「…なるほど…確かに、この結果は有意義かも…」

そう言って、深谷少年まで深くうなずいている…

いまいち僕には、この重要さが分からないけど…

「じゃ〜実験の結果も分かったし、中に入りましょうか?」

ハル君が穏やかに笑うと、書庫の中に入った。

「お疲れ様でした。いいデータが取れましたね〜」

何が嬉しいのか、汗だくになりながら戸川先生は、ニッコリと微笑んでいる…

「…何があったの?」

僕らを出迎えてくれた深谷少年が、声をかけた。

「ん〜…何てゆ〜か、ウォーミングアップ?みたいな…」

ハル君が汗をぬぐいながら、爽やかに笑顔で答えた。

「書庫は空調を入れましたから…」

優しい笑顔で迎えてくれたのは高田さんで、今日はいつもの作業着姿ではなく、白い半そでのシャツをオシャレに着こなすロマンスグレーの紳士だった。