海の花は雪

戸川先生を見ると何も変わった様子もなく、微笑んでいる所を見ると、事情は分かっているという事かな…

「…ハル、自転車どうするの?」

深谷少年が他愛のない質問をして、高田さんの話題が途切れた。

「あ、そっか。山形さん荷物持って先、行っててもらえますか?ちょっと止めて来ます」

「おっけ〜、行ってらっしゃ〜い」

僕は荷台に積んであった二人分の荷物をつかむと、ハル君に手をふって見送った。

前の方をゆっくり歩いている一行に追い付くと、何やら話し合いをしていた。



「…どうなんでしょう…実験してみないと分かりませんね…」

戸川先生が腕を組んで、そう呟いている…

「?どうしたんですか、戸川先生。何か問題でも?」

皆が集まって、図書館の前で話をしている所に参加すると、皆が一斉に僕の方を見た。

「え?」

「山形さんは、どう思いますか?」

「はい?」

ナゼか高田さんに、興奮気味に聞かれた。

だ、だから何が?