海の花は雪

「あれ?高田さん、他でも働いていた事あるんですか?」

ふと、この言葉のニュアンスが気になって聞いてみた。

「はい、良くお分かりになりましたね、山形さん…以前私は、この職につく前は高校で教師をしていたんですよ」

「ええ?!本当ですか?!」

思わずハル君と、声がハモる…何か楽しい…

「ええ…早期退職して…妻と一緒に住み込みで出来る仕事を探していたら、ここを見つけましてね」

高田さんがそう言うと、はかなげに微笑んだ…

「え〜高田さん、何を教えていたんですか?」

ハル君が、朗らかに質問した。

「あぁ…音楽を教えていましたよ」

高田さんの表情は、すぐに照れ隠しの笑顔に変わった。

ふと視線を感じてふり返ると、こちらを黙って見ていた深谷少年と目が合う…

どうやら深谷少年は、気づいたようだ…

さすが、前世はロイズ…そ〜ゆう所は、ぜんぜん変わってないのね…やれやれ…