海の花は雪

「はぁ…なるほど〜そういう理由でしたか…深谷君、申し訳ありませんが、それを見せてもらってもよろしいですか?」

修子ちゃんは話を聞き終えると、納得した様子で深谷君の問題のウロコを見たいと言った。

深谷君は静かにうなずくと、スルスルと器用に包帯をほどいて、全員に見えるように手首をテーブルの真ん中に差し出した。

「おぉ…これは…」

「…さわってもいいですか?」

感嘆の声を上げたのは高田さんで、修子ちゃんは教師らしい面持ちで、深谷君にたずねた。

「どうぞ…」

修子ちゃんは、深谷君の手首に光る七色のウロコに、そっと触れた。

「ほぉ…」

キラキラと角度によって輝くウロコに、全員が見とれた…

「…これは信じない訳には、いかないですね〜…」

「…修子ちゃん…やっぱ、本物のウロコなの?」

「はい…間違いなく、手首からウロコが生えていますね〜あ、写メ撮っても良いですか?」

修子ちゃんは科学者の目になって、目をキラキラさせている…