海の花は雪

「そうそう、そうです…良く分かりましたね」

「それって、まさか…」

山形さんが、期待に満ちた笑みを浮かべた…

深谷君は黙り込む…

「いや、まさかね〜」

ははははと、笑いながら自分は麦茶を飲み干した。





しばらく待っていると、用務員室の扉がノックされ、一斉に全員の視線が扉へと向けられた。

いったい誰なんだろう?ワクワクしてくる…

高田さんが立ち上がると扉を開けて、その人物を出迎えた。

姿は、長身の高田さんに隠れて見えない…

「わざわざ、すみませんね」

「いえいえ、私も遊びに来ようと思っていましたので…はい、差し入れです」

「これは、ありがとうございます…ちょうど良かった、皆さんで頂きましょう」

高田さんがふり返ると、ネットに入った丸ごとのスイカを見せてくれた。

すると、高田さんの陰になって見えなかった、その人物の顔が目に入った。