海の花は雪

「…はぁ…」

深谷君は、コメントのしようがないといった感じで、気の抜けた返事をした。

「だから言ってるじゃん!あきらめなさい、ロイズ」

山形さんが、深谷君の肩をポンポンと叩いて言った。

「おや…お名前まで分かるのですか?それはスゴイ…山形さん…あなたは、金髪で水色の瞳をした少年が見えますよ…」

「ユラだ…」

「ユラだね…」

自分と深谷君は、改めて山形さんがユラである事を再確認した。

「そう言えば高田さん、今から来る人の前世って、どんな姿なんですか?」

山形さんが、たずねた。

「ええ、確か…そうそう、深谷君の前世で着ている服に似ていましたよ…彼よりも髪が長くて、三つ編みを胸の前に下ろしていて…」

自分達は、思わず目を見合わせた。

「…もしかして黒い瞳に黒い髪で、胸に太陽の形をしたペンダントとか、下げてませんか?」

自分が代表してたずねた。