海の花は雪

…いったい誰が来るんだろう?

ふと視線を感じて、深谷君を見ると目が合った。

「…誰だと思う?深谷君」

「…さぁ…」

そう言って小首を傾げる仕草が、可愛いらしい…

「…ところで深谷君、それから山形さん」

高田さんは麦茶をボトルごと持って来て、注ぎたしてくれると、正座をしてたずねた。

「お二人の後ろにも同じようなものが見えるのですが、いったい、どんな前世なのでしょうかね?まるで海の中にいるみたいですよ、皆さん」

「…それは…そうでしょうね〜僕達、前世からの知り合いなんですよ…ちなみに彼は、どんな姿をしていますか?」

山形さんが深谷君を見ながら、ニコニコ楽しそうにたずねると、高田さんの視線が深谷君の背後に注がれた…

「…そうですね…黒髪の青年が見えますね…髪を後ろで結わえて、紺色のローブのような格好をしていますよ…」

「ロイズだ…」

自分は深谷君を見ると、呟いた。