約束 〜4人の絆〜


「王様ゲームするやつ、集まれ〜あっ…彩乃と希美は強制参加!!」

「「えぇ―――」」

「だってー希美いないと男子やらないし、彩乃がやらないと希美がやらないし〜」

「……………分かったわよ」

「ヨッシャー決まりな!じゃあ、希美、お前、カラーペン持って来てたよな?」
「えっ…うん…」

「じゃあ、持って来て!!カラー足りねぇんだ!」

「分かった」

あたしは陸空に言われ、自分の部屋にペンを取りに行った…

部屋にペンを取りに行った帰りに遼と美歌を見かけ、こっそりと2人を見た。

あのとき2人のあとをつけなかったら…こんなことにはならなくて済んだのに…

遼と美歌が2人で話している内容を聞いてしまった…

「遼くん…私…遼くんのことが好きなの…」

「ごめん……」

「なんで?あたしのどこが不満なの!?」

「いや…不満って言うか…俺…好きな奴がいるんだ…」

「そっか…じゃあ、最後に好きな人教えて、もう諦めるから…」

聞きたくない…告る前に振られたくない…

あたしはその場を立ち去った…


誰かに見られているとも知らずに…



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