「王様ゲームするやつ、集まれ〜あっ…彩乃と希美は強制参加!!」
「「えぇ―――」」
「だってー希美いないと男子やらないし、彩乃がやらないと希美がやらないし〜」
「……………分かったわよ」
「ヨッシャー決まりな!じゃあ、希美、お前、カラーペン持って来てたよな?」
「えっ…うん…」
「じゃあ、持って来て!!カラー足りねぇんだ!」
「分かった」
あたしは陸空に言われ、自分の部屋にペンを取りに行った…
部屋にペンを取りに行った帰りに遼と美歌を見かけ、こっそりと2人を見た。
あのとき2人のあとをつけなかったら…こんなことにはならなくて済んだのに…
遼と美歌が2人で話している内容を聞いてしまった…
「遼くん…私…遼くんのことが好きなの…」
「ごめん……」
「なんで?あたしのどこが不満なの!?」
「いや…不満って言うか…俺…好きな奴がいるんだ…」
「そっか…じゃあ、最後に好きな人教えて、もう諦めるから…」
聞きたくない…告る前に振られたくない…
あたしはその場を立ち去った…
誰かに見られているとも知らずに…
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