「は?」

あ、ヤバい

「いえ、なにも」

目の前の男が先輩だと分かり
敬語で返す

「あっそ、早く出ていけ」

「ふぇ?」

「ここ俺らの部屋」

「そんなの決まってるんですか?」

決まってなくない?

「知らない?ここ危龍灰の場所」

「きりゅうかい?」

「そ、だから出ていけ」

「あ、あの、よく分かんないんですけど」
頭に?を数個つけてる自分

ガラガラ

「お前迎えぐらい自分で行けや
お前の女だろうがよ」

「「あ!」」

急に入ってきた男

あの嘘つき男

その後ろに先輩らしき女の人

「なんでテメェがここにいんだよ」

「それはこっちのセリフだし
なに?なんなの?早く出ていってよ」

「お前がな」

「はぁ?麻衣が最初に来たんだし」

「関係ねーんだよ。早く出ていきやがれ」
「なに?知り合い?」

まだ私の肩に手を置いてる男がたずねる

「こんな奴知らねーよ」

「なにこんな奴って!!
麻衣もこんな嘘つき男知らないし!
てかなんなの?なに?
そんなにここの部屋が言い訳?
なら出ていく。どいて」

肩の手をどけ

荷物を持って入り口に行く

もう敬語なんてどうでもいい

嘘つき男が私をよけると
後ろの静かそうな女もよけた

顔しか見てないけど

あの人らムカつく