部活が終わってタオルを忘れたことに気づいたから慌てて戻った
「あら、優雅どうかした?」
君はまたおばさんみたいな話し方をして
高遠は部室に鍵をかけようとしていた
「タオル忘れちゃってさ~」
「優雅って意外と抜けてるよね!」
…高遠には言われたくないな、
こいつ見た目はしっかりしてそうだけど
かなりの天然だ
っというか天然を通り越してバカっと言われている
「…………」
「今こいつに言われたくないって思った?
ひどいなー、」
「いやー悪い悪い!
ってか、まだ残ってたんだ?
永崎は?」
もう部活が終わってから30分以上たっていて
周りはかなり暗い
「うん、片付けあったしね
悠里は用事あって帰ったよ
いつもは二人でやるから早いんだけどさ」
「もう暗いし送って行くよ!」
「別に大丈夫だよ?
唯みたいな奴狙うのいないから」
いつものように目を細くして笑った
「一応女の子なんだから」
恥ずかしいから一応って付けたけど
「一応は余計だよ」

