新チームに馴れてきて
3年生がいないことが普通になってしまったころ
俺は高体練辺りからタイムが上がらないでいた
「最近調子悪いな?」
流希が言ってきた
面と向かって言われると意外とキツイ
こいつは高体練で全道の決勝まで残ったもんな
「そうなんだよな、」
最近の悩みの種だ
こんなに走ることが苦痛なのははじめてだ
「恋の病?」
ニヤニヤしながら言うな!
気持ち悪い
「別に高遠のこと好きじゃない!!」
「誰も高遠とはいってないけど?」
さらにニヤニヤしながら言われた
「あ、そういえば最近奏太と永崎仲良いよな」
休憩時間も一緒にいるし
永崎が短距離についてるときはいつも手伝ってるし
これで話の流れが変わるぜ!

